女医が「辞めずに」環境を変えた方法|医局面談から健診・産業医(週4)に移るまで
ここまでの①〜④で、「限界サイン」「放置した結果」「実体験」を書きました。
この記事では、いきなり退職や大決断をせず、現実的に動いた手順をまとめます。
転職すれば幸せみたいな話はしません。あくまで“我が家の一例”です。
最初の一手は「医局との面談」だった
最初にやった行動は、派手なことじゃありません。
医局との面談です。
「復帰をどうするか」「これからどう働くか」を、いきなり答えまで出さなくていい。
まず状況を共有する場を作る、という意味での面談でした。
※面談=何かを決める場、ではなく「自分の状態を言語化する場」くらいの感覚でOKでした。
「大学病院に戻る」は最初に切った
選択肢は色々あるように見えて、当時の我が家には明確に無理なものがありました。
大学病院に戻る
ここは気合でどうにかする話じゃない。
④で書いた通り、最前線に立つことへの恐怖が残っていたので、
「戻れるかも」ではなく戻らないを前提にしました。
選んだのは「健診・産業医」+週4勤務
最終的に選んだ働き方は、健診・産業医です。
勤務は週4日。
ポイントは、「すごく稼ぐ」でも「理想の職場」でもなく、
壊れない設計に寄せたことでした。
守れたもの(ここが一番大きい)
この働き方にして、守れたものはシンプルです。
- 家族との時間
- 趣味の時間
これは「余暇が増えた」というより、
生活が“回る”ようになったという感覚に近いです。
失ったもの(ここを隠すと嘘になる)
一方で、失ったものもあります。
産婦人科医としてのキャリア(子どもを取り上げるよろこび)
ここは、簡単に割り切れません。
だからこそ、これは成功談じゃなく、トレードオフの話です。
動く前に知っておきたかった事実
後から分かったことがあります。
- 医師の働き方は、思っている以上に分岐している
- 休職しても職場は、なんとかなる
限界に近い時ほど、「自分が抜けたら終わる」と思ってしまう。
でも現実には、組織は回ります。
そして、それを信じられない状態こそが、危険サインです。
いま動けない人へ(やることは小さくていい)
いきなり転職しなくていい。
いきなり決めなくていい。
ただ、選択肢を増やすために、できる行動は小さくあります。
- 面談の場を作る(医局・上司・信頼できる人)
- 「戻らない選択肢」を一つ切る
- 外の働き方を“見るだけ”見る(決めない)
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