②女医が鬱になるまでの現実|「大学病院なんてどこもこんなもん」の末路

女医 × 放置した末路(夫の視点)

女医が限界サインを放置した結果|大学病院の激務で起きた現実

この記事は、①で書いた「限界サイン」が出た状態のまま、 大学病院での当直や激務を続けた結果、実際に何が起きたのかをまとめた記録です。
脅しではなく、現場で静かに進んでいった事実です。

限界サインが出ていても、彼女は仕事を続けました。
理由は、特別なものではありません。

「大学病院なんて、どこもこんなもん」
これは言い訳ではなく、現場の共通認識でした。

「医者が忙しいのは当たり前だから」で止まれなかった

体調が悪くても、仕事は減りません。
当直も同じです。

同僚もみな同じように当直している。
だから、負担をかけられない。

「体調が悪い日は当直を代わってもらえないか」
そう考えること自体が、言いづらい空気でした。

代わりを探すのは本人。
見つからなければ、そのまま入る。
これは、彼女の病院だけの話ではありません。

「考えていたつもり」でも、判断は確実に遅くなっていた

後から振り返ると、彼女はちゃんと考えていました。
少なくとも、考えているつもりでした。

ただ実際に起きていたのは、判断が遅くなるという変化です。

  • 決断できない
  • 先送りにする
  • 「今は忙しいから後で」と言い続ける

この「後で」は、結局来ません。
判断力は、ある日突然ではなく、少しずつ削られていきました。

仕事以外でも、はっきりした変化が出ていた

家庭では、もっと分かりやすい変化がありました。

大好きだった「食べること」が、完全に作業になっていた。

  • 何を食べたか覚えていない
  • 味の話をしない
  • とにかく流し込むだけ

これは気分の問題ではありません。
余裕が完全に失われていたサインでした。

それでも止まれなかった理由

これは、意思が弱かったからではありません。

これは努力不足じゃない。

大学病院は忙しいのが前提。
同僚も同じように働いている。
負担を減らす仕組みがない。

この構造の中で体調を崩すと、
正常な判断ができなくなります。

限界は、ある日突然やってくる

決定的な事件があったわけではありません。
ただ、ある日、動けなくなった。

それまで積み重なっていたものが、
限界を超えただけです。

ここまで来ると、選択肢は一気に減る

この段階になると、
どうするかを冷静に選ぶ余力が残っていません。

休む、離れる、環境を変える。
それらは、もっと前なら取れた選択肢でした。

まだ引き返せる人へ

この話は、怖がらせるためのものではありません。

限界サインが出ている段階なら、
まだ整理できる選択肢があった。

次の記事では、
辞める以外にどんな選択肢があったのかを、
感情抜きで整理します。

次に読む

③ 女医が鬱になる前に選べた選択肢|「休職」すら見えなくなる前に整理しておく

▶ この連載の一覧はこちら: 女医が壊れる前に逃げる話

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